生きるためのダイエット

ある日突然、指定難病93と宣告された30代男性が長生きするための行った内容を綴ります。

宣言

ラーメンを食べた罪悪感に苛まれながら帰宅する。
忘れないうちにネットで検索する

「抗ミトコンドリア抗体 陽性」

【指定難病】の文字が飛び込んできた。


───時が止まった。


正式名称は「原発性胆汁性胆管炎」指定難病93に分類される。

原発性胆汁性胆管炎(指定難病93)とは
肝臓の中の胆管が壊れる病気。
英語表記の「Primary Biliary Cholangitis」の頭文字をとってPBC(ピー・ビー・シー)と呼ばれています。
胆管が壊れるため、胆汁の流れが通常よりも少し滞ってしまい、血液検査をするとALPやγGTPなどの胆道系酵素が通常よりもかなり高い数値になります。
さらに、血液の中に抗ミトコンドリア抗体(AMA)という自己抗体が検出されるのが特徴です。
悪化したら肝硬変や肝不全まで進行する場合もあります。


いろいろ調べるうちに怖くなった。

治す方法がない・・・
一生治らないのか・・・
死ぬかもしれない・・・
替え玉注文しなくて正解だった・・・


やるしかない・・・
食生活を見直して、適度な運動を取り入れるしかない。


果たしてできるのか?

いや、やるんだ!

「生きるために!」


心の中で高らかに宣言した。
ショックよりも前向きの気持ちが大きかった。


この1カ月後に既に妻が3人目の子を妊娠していることを知ることになる。

また、天国と地獄がいっぺんに来た。これで3回目だ。

宣告

「なぜ、こんなことになるまで放っておいたんですか?」

「まさか、自分がなるなんて思わなかった」

こんなセリフが自分には無縁だと思ってた。


───事実は小説より奇なり


2年連続で「肝・胆・膵」の項目で【要精密検査】の烙印が押された。
正直自然に治ると思っていたが、35歳を過ぎたらもう若くないらしい。
今思えば、異変はあった。

生活は変わってないのに体重が増えだした。
60キロだったのが5年過ぎて70キロ手前まで来ていた。

途中ダイエットしないと、と思いYoutubeプランクをやった。
多少お腹がヘコミ痩せたが、怪我をしてからやめてしまった。
2ヵ月しか持たなかった。

精密検査とエコー検査を受けて医者から宣告された。

「抗ミトコンドリア抗体が陽性です」

正直、わからなかった。
それの何がいけないのがわからない。

この反応が出るのは次の人が多い。

・女性
・50歳~60歳の中高年
・肥満

若い男性には無縁の病気に大手がかかっている状態だという。
幸いにも半年間の経過観察で済んだ。薬も処方されなかった。
食生活の改善と適度な運動をするように命じられた。

気が付けば、12時を過ぎていた。
お腹が空いたので、ラーメン屋に入った。